チャンバラ剣道ブログ

なまくら刀で一刀両断。斬られるのは世の中かこの俺か。

剣道の素振りについて思う その2

最近自分の構えを改めた点と

そこに考えが至る点はこうだ。

 

まずこじんまりとしないように胸を張ることにした。

自分でもオーバーなくらいに胸を張ったらどうなるだろうと

しばらくやってみた。

僕は背が大きいほうなので、威圧感がでるのではないかと期待した面もある。

しかし胸を張るというか反らすくらいで構えているうちに

左手拳の高さが、自然にヘソの前に近づいてきているのに気づいた。

 

剣道をやっている方なら

「左拳はヘソの前。拳一つ分空ける」

と教えられていると思うが

僕の場合、左拳を

実際にヘソの前、拳一つ分空けた位置に

無理矢理持ってくると

なんだか一休さんの黙想をしているようなポーズになってしまうので

なんともしっくり来ていなかったのだ。

ところが胸を反らして構えると

自然にヘソの高さに近づいた。。おや?こういうことだったのか?

 

でもこの胸を反らすというのは、どうも実戦的ではなかった。

何か違う。

いや何か僕なりの正解に近づいている気がするのだが

胸を反らすことにメリットが感じられない。

なるほど少しはこじんまりな構えを解消でき

左手拳が自然にヘソの近くに来たが

そもそも胸を反らすことが

理想とする大きな構えとも違う感じがして、またそうすることの意味を感じられなかった。

僕が目指す大きな構え、大きな打突はこういうことじゃない。

 

そこでさらに夜中の河川敷でいろいろ試しつづけた。

 

そんな風に色々考え続けたある日、

ふと剣道時代だか何だかで読んだ

「竹刀を背中までつける素振り」の解説を思い出した。

その解説では

「基本的には斜め45度くらいで止めるべきだが、背中までくっつけるまで竹刀をかぶりきる素振りは肩甲骨を開く効果があるのでたまにやっていい」

みたいなことが書いてあった、気がする。

(ちなみに僕は30年以上前に剣道を習い始めたのだが、その時は背中までつける素振りがスタンダードとして教わったので、リバ剣のおやじにとっては最近の竹刀を頭上で止める素振りは驚愕ものだった。それ、ずるじゃん!!と思った記憶がある)

 

「肩甲骨」という言葉が、素振りをしながらぼんやり思い浮かんだ。

神奈川の高鍋選手、東京の内村選手、はたまたYoutubeでよく見る日本剣道形のおじさん、、、なるほど僕が理想とする大きな構え、大きな打突と思う先生方は

もしかしたら振りかぶる回転軸が「肩甲骨」近くにあるのかもしれないと、突然思い至った。

片や、僕の打突は手首、せいぜい腕、よくて肩なのだ。そもそも肩甲骨の存在などまttったく意識していなかった。

 

そこで肩甲骨と剣道でググってみたところ、一つだけ肩甲骨と構えについて解説した記事を見つけた。

そこには「左右の肩甲骨を背中にて近づけるよう意識すると、左拳が自然にへその前に来る」とあった。なるほど!これだ!胸を反らすのではなく肩を開く、つまり肩甲骨を背中で寄せるということなのか!そして多分、肩甲骨を使って振りかぶることで、大きな打突ができるのか!

と、いろいろ勝手に繋げて自分なりの解に至った。


肩甲骨を使って振りかぶると書いたが

書いている自分でもわかったようなわからないような非常に感覚的なことなのだが、

軸が背中側に移動すればするほど振りかぶりは大きく、ダイナミックになる。

剣道の実戦で大きく振りかぶることはほとんどないが、稽古の時に肩甲骨支点を意識すると大きな構え、打突ができるのではないかということ。


とまあ理屈ばかり並べているのは、もちろん実際の稽古で全然試せていないからです!!(笑)学生時代のように嫌でも剣道させられた時期が今更本当に幸せだったなあと思います。。でも大人の剣道は、稽古の時間がない分、頭でたくさん考え、数少ない稽古の機会を活かすのだ。

 

ただいまそんな感じで構え改善中です。


もしこの肩甲骨云々が意味のあることだとすると、もう一つ背中側で重要とされる「ひかがみをのばせ」という言葉となんだか繋がってくる。このひかがみについても、色々試しているのだけれど、いずれにしても、背中側に重要な要素が詰まっているような感じがしてきていて、あれこれ考えるのが、今とても楽しい。


いや、本当は考えるより稽古したいのだけどね、、