チャンバラ剣道ブログ

なまくら刀で一刀両断。斬られるのは世の中かこの俺か。

津本陽「千葉周作」ほか剣道小説

津本陽の「千葉周作」は、なぜこんなに剣道のことを生々しく書けるのだろうとウィキで調べてしまった。

筆者は剣道三段、抜刀道五段なのだそうだ。
正直剣道三段は、そうすごいことではない。続けていれば、まあ取得できる。審査は各地域でやるので、先生方の手心も加わり合格率は限りなく100%に近い。四段になると都道府県、六段から全国となり、だんだん容赦無しの厳しい審査となる。抜刀道は、調べてみたがよくわからない、、日本抜刀道連盟なるものがあり、推進されているようだ。居合というより、実際に斬ることを内容としている様子。連盟のホームページにあった写真を見ると、居合より生々しい、時代劇を想起させる動きのある構えだった。(実際にとう動くかはわからないが)

ただ本書に書いてあるのはあくまで剣道のことなので、三段とはいえかなり修行されているのだろう。

私も社会人は時間がないなどとぼやいていないで、考える剣道をせねば。



藤沢周の「武曲」も剣道の事を題材にしているが、そもそも昇級審査にクライマックスを持ってくることで何だかよくわからない話になってしまった。なぜ試合とかでなく、せめて昇段審査でもなく、昇級審査、、、そこ以外はいくつか面白い描写もあり楽しめたのだが、、少々残念だった。


あとは海堂尊の「光の剣」これはめちゃめちゃ面白い。勉強になる。オススメ。青春ものとして話も面白いし。