チャンバラ剣道ブログ

なまくら刀で一刀両断。斬られるのは世の中かこの俺か。

三億円事件のモンタージュ

1968年に起きた三億円事件
たまたま本に記載があり目にした。三億円を国分寺駅の北側から南側に自動車で運ぶ、わずかその間に起きた、手並み鮮やかな犯罪だった。
犯人は白バイに扮して、爆発物が移送車に仕掛けられているとして運転手ら信託銀行の社員だけを車から避難させ、
そのまま空になった車を運転して雨の中を逃走した。
ついでにそのお金は現・東芝のボーナスだったという。

当時は現金支給だったわけで、日本のあちこちで
大金が実際に動いていたとは。
今考えるととても不用心だがこればかりは仕方がない。
オンラインなんちゃらはないのだから。

容疑者はなんと11万人だそうだ。もはやそれは容疑者なのか。
ベストセラーになった塩田武士の小説「罪の声」にも描かれた「グリコ森永事件」も相当な容疑者数がでたようだが
あまり具体的な数字が見当たらない。
やはり三億円事件の闇の深さか。

その捜査には九億円が投じられたというが
結局犯人逮捕には至らず7年後の1975年に公訴時効、さらに1988年に民事時効を迎え迷宮入りとなった。

グリ森然り、三億円事件然り、
日本の戦後史には
時々このような、小説の題材にもなってしまう、すごいワルが現れていたが、
最近はどうも
語るもおぞましいワルばかりだ。