チャンバラ剣道ブログ

なまくら刀で一刀両断。斬られるのは世の中かこの俺か。

ダイニングテーブルの下の小宇宙

6歳になる我が家の長男が最近6人掛けのダイニングテーブルの下に秘密基地を作りこもっている。四方に布団やらタオルケットやらを張り巡らし壁を作って、2歳の弟の入場をも規制している。機嫌がよければ中に入れてやり、何やらごそごそやっている。機嫌が悪いと誰をも受け入れずぶつくさ言っている。

今日寝る前に少し長男と語り合いたいと思い、秘密基地へ入らせてもらった。機嫌がよく素直に門戸代わりのバスタオルの暖簾を開いてくれた。

中に入るとパンの袋やちり紙などが散乱、さらに見たことのないシールのシートが何枚も存在していた。そのシートにはひらがな一文字一文字がシールになったものや、寿司、ピザなどの食べ物、はてはまたライオンやクジラなどの動物が。買ってやった覚えもないうえに、かなり使われているようで、シートにはほとんど残っていない。

6歳の入手経路などたかが知れているのだが、聞くとやはり母親がストックしていたものをある日くれたらしい。で、この使ったシールはどうしたのと聞くと上を指さす。何気なく上を見ると、天井、つまりダイニングテーブル盤面の裏面にびっしりとシールが!しかも丸く連なっていたり、新幹線同士がくっついて連結していたり、魚シリーズが列を作っていたり、、、それはまるで星座のよう。そこには小宇宙があった。6歳をなめていた、、僕は言葉がでなかった。

未就学児がカプセルホテルのような狭い空間にこもるのは、親としては本当はいやなのだが、今日見たテーブル下の小宇宙を体験し、これはこれで、彼の思索の場なのかなと、今思うようになった。

こんな感じで、子供とともに過ごすことで、自分の思い込みがほどけていくことが時々ある。